これまで介護サービスというものは施設や介護者の「仕事」として位置づけられ、どのような「仕事」をするのか(どのような「仕事」があるのか)、いつにその「仕事」をするのか(「仕事」をどのような時間割に基づいて行うのか)といった視点で行われてきました。

利用者個々に必要なサポートを“排せつ介助”、“入浴介助”、“食事介助”といった「仕事」として一括りにして職員の仕事スケジュールとして計画し、実施し、結果や様子の記録を残すという形で行われています。レクリエーション、外出支援なども一定の仕事スケジュールの中で行われます。

これに対し、ユニットケアで求められるものは入居者自身の意志によって普通の生活を介護施設で実現することができるよう、そして、入居者が自由に自分らしく暮らすことができるよう施設が環境を整え、職員がサポートとケアをすることです。

「24時間シート」は、ユニットケアで在宅時との継続的な生活を可能にするために不可欠なものです。また、施設や介護者の「仕事」のスケジュールの中に組み込んで利用者の介護が行われていた状態から、利用者個々の日課に合わせて、利用者のデマンドやウォンツを中心に利用者自身ができないことをサポートする状態に変革していくために必要なものです。

施設を「暮らしの継続の場」にするためには発想を180度変え、利用者がこれまでの暮らしを継続するには、“入居者の視点から見て一日の日課に沿って、どんなことをするのか、したいのか、どんなことなら自分の力でできるのか、どんなことをしようとすると介護者のサポートが必要になるのか”という観点から、必要な介護サービスと介護の時間が決まってくるという発想に切り替えなければなりません。

そのためには、介護者が一方的に想像するのではなく、入居者本人と話し合うこと、よく知り合うことが必要です。

十分な聞き取りにより入居者一人ひとりをよく知ること、そしてこれを記録し表すこと、また、これを介護だけでなく多職種の連携、協動のもとに作り上げていくことも大切です。

こうすることによって、これまでグループの視点でケアを行っていたものが「個」に視点が向くようになり、個別ケアへの展開へと繋がっていくのです。

また、「24時間シート」は個別ケアの実践につながるだけではなく

  • 入居者一人ひとりをよく知ることにつながる
  • 職員間の情報共有がしっかりできる
  • ケアを的確に提供できる
  • 利用者と家族や職員の満足度向上にも役立つ
  • 職員の意識変革につながる

等の効用も発揮します。

サポート ↑ 利用者の日課
利用者自身の意思に基づいて、自由に自分らしく暮らす
↑ ↑
仕事 従事者の仕事
施設のスケジュール
排泄介助、入浴介助、食事介助、レクリエーションなどをどのように、どんなスケジュールで行うか
観点   重視すること

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